一目惚れしてなんとか買えた念願のバイクも、いざツーリングに行ってみたら「憧れの先輩と付き合えたけど、なんか違うなぁ」的なことを思ってしまうことがあるはず。
この記事はそんな悲しい恋愛をさせないためにレブルオーナーの俺が乗り始めの頃に感じた不満点とそれを解消するために行ったカスタム方法および、アイテムの紹介を行う。
ちょっとした不満が溜まってツーリングに行くのが億劫になってしまっている人の一助になれば幸い。
人間と違ってバイクは金をかければ大体なんとかなる。
ハンドルが微妙に遠い
多くの人が直面するこの問題。レブルは低身長の人でも気にならない足付きの良さが売りの一つにあるのはずなのに、なぜかハンドルの位置が低身長の人の腕のリーチに見合っていない。
かくいう俺も平均身長に満たないサイズなので、もれなく腕は短い。そんな人がレブルを運転するとどうなるかと言うと、圧倒的な肩こりが生じる。
遠いのだったら前傾姿勢になればいいじゃん、と思う人もいるだろうが仮にもアメリカンを名乗っているレブルに前屈みに乗るなんてかっこ悪いじゃないか。というかそれはそれで無理な姿勢になるのでしんどい。
ハリケーン製 レブル専用ハンドル
そこで役立つのがこのハリケーン社製のハンドル。
しかし、こんな普通のハンドルの何が良いんだと思うはず。具体的な数値で言うと、ハンドルの両端が上に3cm、手前に5cmの位置になるので直線距離にすると、グリップが約6cmほど近くなる。
正直俺も、たった6cmで何か変わるんかいな、と疑ってはいた。が藁にもすがる気持ちで泣く泣く購入してみたところ疲労の差は歴然。ハンドルを変えるまでは10km走った程度で肩の痛みに耐え切れずに休憩を入れていたが、交換後は快適そのもの。
ノーマルハンドルのままで少しでも肩こりに悩んでる人には是非おすすめしたい一品。
余談
腕の長さについて少し気になったので調べてみた。
こちらの記事のデータを参照すると、日本人の平均身長である170cmの人の片腕の長さはおよそ57cmなのに比べて、いわゆる長身の182cmだと60cmと3cmほどしか差が生じない。
加えて、背が高い方が座高が高いので、背が低い人に比べて若干ハンドルから遠ざかることになる。
そうなるとノーマルハンドルの182cmの人はハリケーンハンドルを使っている170cmの人より3cm以上遠くなる。つまり背が高くてもハンドルを遠く感じることがあるのかもしれないので肩に疲労を感じるならば検討する余地あり。
振動から来る痺れ
アメリカンスタイルでトコトコとのんびり走りたいぜ、と思っていた矢先に発覚したのがこの振動問題。
近場のツーリングだと気付きにくいが、長距離高速の移動だとこの振動が「手」と「尻」に顕著に出る。手の痺れを払う様に手首をぶらぶらさせたり、痺れからくる尻の痒みを払うために立ち乗りしたりと優雅とは程遠い。
さらにこの振動の厄介なところはツーリング中でもまあまあ我慢出来てしまうところにある。手に振動を浴び続けると握力が低下し、運転精度に直結するし、尻に振動を浴びせ続けるとダメージが蓄積してジワジワと腰に負荷が掛かって疲労が溜まる。
そんな厄介な振動を解決すべく導入したアイテム2つを紹介する。
ウェイトバランサー
簡単に言うと "重り" なのだが、これをハンドルの中に突っ込むとグリップの振動を軽減してくれるという代物。
正直どういう原理で振動を軽減しているのか分からないから詳しい説明は出来ない。が、見えないカスタムで問題解消出来るスマートなアイテム。と、簡単な説明で締める。
ハンドルの空洞を利用する仕組みであることからハンドルの端に装着するバーエンドミラーなどは干渉する可能性があるので注意。
ちなみに前述で紹介したハンドルと同じメーカーのハリケーンから販売されており、セットなら取り付けられないということも無いので安心。
ゲルザブ
尻が痛いんだったらクッションを敷けばいいじゃない、の精神で開発されたであろうこの商品。コンセプトは名前の通り、ゲル+座布団。
ゲル状のシートは低反発で柔らかく、卵を落としても割れなさそうな感じの素材。知らんけど。しかし効果はテキメンで、取り付け以降、立ち乗りをして尻を癒す機会は消えた。
シンプルなプレーンタイプとバイクシートの上から括り付けられる後付けタイプの2種類が展開されている。
括り付けるタイプは見栄えが悪いし、もともとシートは張り替える予定だったので、バイクシートの中にプレーンタイプのゲルザブを埋め込む運用とした。と言っても作業自体は単純でレザーを剥がした後に中のスポンジをくり抜いてからゲルザブを埋め込んで、またレザーを戻すだけ。
以前、張り替え作業をした時に写真を撮り損ねたので、次回張り替え時に記事に起こしたいと思う。
荷物を積む場所がない
こればっかりは買う前から分かっていたことだが、レブルには積載スペースが無い。狭いとかでは無く文字通り無い。ちょっとした携帯品を入れるスペースも無いので地味に困る。
さらに俺の場合、どうしてもキャンプツーリングに行きたいと言う願望とレブルに一目惚れしてしまったというミスマッチが生み出した解決策がサイドバッグサポートとCCバーだった。
ただこの通りキャンプに行かない人にCCバーは無用の長物のなり得るので次点のおまけとして紹介する。
サイドバッグサポート
レブルを買うなら誰しもサイドバッグスタイルに憧れたはず。かくいう俺もその一人。しかし、バッグはどこにどう取り付けたらいいんだい。と言うときのサイドバッグサポート。
サイドバッグサポートの役割は、バッグを括り付けるためのベルトを通す穴とバッグがタイヤなどに干渉しないようにするための鉄棒のシンプルな形状。しかし、いつものことだが何でかバイク用品はこんなシンプルパーツがクソ高い。
使ってみて分かったのはわざわざ某デイトナの高いやつを買う必要はなかったこと。どの商品を選んでも大差は無いので機能的な要件を満たすものを財布と相談しつつ選んで欲しい。まあ、バッグを取り付けたらどうせ隠れて見えないから気軽に選んでOK。
サイドバッグ本体は、そのバイクの横顔になる部分なので敢えて紹介しない。取り付けさえすれば、バイク用品メーカーが出しているサイドバッグに限定する必要性も無いので自分の好きなバッグを選んでくれ。
ただし、注意点として、バイクの左側にサイドバッグを取り付けると備え付けのヘルメットロックの邪魔になる可能性がある。ヘルメットに鍵を掛けるのがクソ面倒くさくなる。それについての対応策もこちらの記事に書いたので参照されたし。
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(おまけ)CCバー
CC(シーシー)バーは別に紹介した記事があるので詳しくはそちらを参照。ここでは簡単な説明にする。
CCバーはタンデムシート後方に取り付けるパーツで、タンデム用の背もたれに見える形状だが使い道は無限大。
リュックを括り付けるも良し、コンビニ袋をぶら下げて岡持ちスタイルにするも良し、ヘルメットロックを取り付けるも良し。
前述の通り、キャンプなど大荷物になるときには絶大な効果を発揮する。日用的にもカバンを括り付けることで通勤時の疲労軽減の助けにもなる。通勤用のバッグをサイドバッグとして取り付ける運用もあるが、コケた際に内容物が壊れるリスクもあるので、そこもCCバーの長所。
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バイクはストレスとの闘い
バイクは日々ストレスとの闘い。この記事を読んだら分かるように、バイクは小さな不満が溜まりやすいが、ここで大事なのはストレスを我慢するのではなく、打ち勝つこと。
そして大体の不満は工夫を凝らすか小金を積むことで解消できると言うことを経験して理解してほしい。せっかく好き好んでバイクなんて不便な乗り物に乗っているんだから、楽しく快適なバイク生活を。