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レブル専門カスタムショップDopeから見えるバイク業界の未来

梅雨入り直前にツーリングに出たいと思っていたが、緊急事態宣言下なこともあったので横浜市内のレブルカスタムショップ Dope へ行ってきたので紹介がてら来店記録を記事にした。

HP : https://dope.camp/

このカスタムショップDooeはレブルとハンターカブに特化したカスタムショップであり、タイのバイクカスタムパーツメーカーK-SPEEDの正規代理店としてパーツの販売を生業にしている。

また、K-SPEED以外のタイ産のパーツも取り扱っているらしく、ここでないと見れないコアなカスタムパーツが盛り沢山。

なぜタイ産なのかは後述するとして、店内に展示されたフルカスタムレブルは壮観。さらに跨っても良し、エンジンを掛けても良しと、ここへ来店することでしか得られない経験があった。

タイからの逆輸入は珍しくない

さて、なぜタイなのかと言うと、タイはバイク国家でありバイク普及率世界ナンバーワン。台数から算出すると国民の87%が所持しているという驚異の保有率だ。

そのためタイ向けに製造、販売され、人気を博した日本国産のバイクが日本に逆輸入されるパターンも少なくない。最近で言うとホンダのGB350がその例に当たる。

今回紹介するDopeも例に漏れず、タイで人気を博したレブル300向けに製造されたカスタムパーツを日本へ逆輸入して販売している。

入口は激坂

入口は激坂になっていて、危うく立ちゴケをカマしそうになった。皆も注意。コケて壊れたパーツを買わせる手口だとしたら賢い。不安な人は無理せずスタッフを呼んで入れてもらおう。

写真は撮り忘れた。

店前にはチルスペース

激坂を超えればそこには倉庫風の店構えに、何やらバーベキューでも出来そうな調理器具を備えたチルスペースが迎えてくれる。

そしてチルスペースには当然のように灰皿が置いてあるがライダーにとってはバイク屋で喫煙は当たり前なので、これは及第点。

フルカスタム展示は壮観

店に入れば、まず目を引くのは、一見本当にレブルなのか疑うほどに細部までカスタムが施された展示車両たちだ。そのレブルはハンドルから、ヘッドライト、タンクにアンダーカウルやシートに至るまで重厚なカスタムを纏い、それはまるで鎧のような風貌。

展示されている4台のレブルの方向性は似通えど一つとして同じカスタムは無く、それぞれが唯一無二のカスタムなんだとタイの本気が伺えた。

それとフルカスタムの写真が独り歩きして、レブルを知らないままに認知されている、ということもあるそうだ。そんな人がDopeに訪れてはフルカスタムのレブルを指差して「これください」と言うのだから上手い商売だと感心した。

既にカスタムの域を飛び出してオリジナルになりつつあるということ。しかしネックはスタッフ曰くレブル本体が入荷出来ないことだそう。ここ数年販売台数トップ車種なだけあって入荷サイクル月に一台程度とのこと。

レブルオーナーとの交流

その日、たまたま店内に居合わせたレブルオーナーと話す機会があったが、自分でも意外だったのがレブルのオーナーになって2年、他のレブルオーナーと会話した経験が無かったことだ。

これは考えてみたら当然だが、人気車種だからどこへ行っても見かける。サービスエリアに寄れば3台は見かけるレベル。これが旧車だったら話し掛けるなんてこともあっただろうが、レブルとなるとわざわざ話しかけることはしない。

話したところ、その方はエンジン周りのサイドカバーを所望とのことだったが思ったより高いと悩んでいるようだった。一見¥3000程度に見えてしまうプラ製のカバーも輸入することで輸送費も販売手数料も嵩んでしまうのが悲しい現実。

Diabloのマフラーは非認可

このDopeに訪れた最大の目的がDiabloのマフラーを体験することだった。体験と言っても街乗りの試乗が出来るわけでは無いので、現物の出来と音量の確認。

結果として、採用しないことに決定したのだが、その最大の理由は日本国内でのマフラー規制をクリアしていないということ。そんなことあるの?と思う方もいるだろうが、当然各国で定められている道路交通法が異なる以上、そこに差異が生じる.。

マフラーでは「音量」「排ガス」の観点で規制ラインが定められている。正直、排ガスは目に見えない物なので取り締まりのしようが無いと思っているが、こと「音量」に関しては実害が表立ちやすいので注意が必要。特に通勤にバイクを利用している場合は、早朝に近隣の皆様に爆音をお届けすることになるので、苦情が発生すること請け合い。

しかし違法と言っても即刻取り締まりという訳ではない。250ccなら車検が無いので公的にバレることもないし、街中を走っていても音量でお巡りさんに捕まることはないので、ここは実害とモラルの問題。

他にも明確なデメリットもあって、HONDA Dream のようなメーカー直営のバイク屋では修理を受けられないケースがあるとのこと。違法の爆音を垂れ流してお国に注意されると仕事がし辛くなるので仕方がない。

結果買わないという結論になったが、こういう話をスタッフから生で聞ける機会は貴重だしブログのネタになる。

Dope ではレブルミーティングを開催

Dope ではレブルオーナーを募って定期的にマスツーリングを開催しているとのこと。現在はコロナの影響で延期中だが、落ち着いたら興味のある人は調べてみるとよい。と宣伝。

性分、自分は行くことはないと思っていたが、今回レブルオーナーとの交流が意外と楽しかったのでいずれ行くかもしれない。

こだわりのカスタムであっても、同車種のオーナー以外には意外と伝わらないので、自慢しあえる人たちと交流するのもミーティングの醍醐味なのだと感じた。

店側としても業界の盛り上がりにも貢献できるし、何より客の流入も見込める一石二鳥の良案。

Dopeレブルは新たなモデルケースとなりうる

Dope での話で一番興味を引いたのは、このフルカスタムのレブルたちがレブルと認識されないまま、SNS上で認知されているということだ。

確かに世の中には、ほぼ原型を留めていないカスタムを施すカスタムビルダーという人種もいるが、そのカスタムを見て「かっこいい!」と思っても「欲しい!」という欲求には直結しない。なぜなら一般的な人には技術的に再現ができないからだ。

しかし、このレブル専門フルカスタムショップDopeでは、その「かっこいい」と「欲しい」を直結させられる環境が整っており、日本でのバイク乗りに対する新たな需要を生み出す可能性を感じる。

コロナの後押しもあり、バイク需要が高まっている今、その潮流である若者が求めているのは「ファッショナブル」であり「多様性」であり、つまり、カスタムの本質は「性能の向上」から「自分を表現するアイデンティティ」に変わりつつある変遷期なのかもしれない。

ものすごく簡単にいうと日本もタイに倣って、役に立たないけど着けたらなんかかっこいいパーツを売れということ。

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