バイク

バイク用ワイヤレス充電式スマホホルダーを3ヶ月使ってみて

2021年5月22日

もはやバイクとスマホは切っても切り離せない存在となった。というよりあらゆる分野でスマホは必需品となりつつある。ということでバイクとスマホの接点であるスマホホルダーにも拘るべきだ。と強引に筆を走らせてみる。

バイクの乗り降りの度にスマホにUSBケーブルを抜き挿しするのが面倒くさ過ぎて導入したワイヤレス充電式スマホホルダーが大当たりだったので紹介したい。

ワイヤレス充電対応のスマホを持ってるなら、使わない理由は無いから是非使って欲しいという、ただひたすらに布教するためだけの記事。

しかし、このワイヤレス充電式のスマホホルダーは、まだ普及し切っていないこともあって大手の参入も無く未成熟なマーケットだと言うのに何故か製品の完成度が異常に高い。というか既に完成しているんじゃないかと思ってしまうぐらいの出来の良さだった。

製品の解説と実際に3ヶ月使ってみての所感を述べる。

スマホホルダー+ワイヤレス充電

コンセプトは単純明快。スマホをホルダーにセットすればワイヤレス充電できてしまうという便利グッズ。

現在、バイクにはUSBポートを取り付けて、そこから充電するのが主流だがワイヤレスの波がもうそこまで来ている。

Kaedear製

このワイヤレス充電式スマホホルダーを販売している Kaedear(カエディア)はバイク用品を主に扱う日本企業だ。正直、聞いたこともないし、どこ国の企業かも不明だったので調べた。

バイク用品を幅広く展開しているが知名度はイマイチ→楽天のショップページ

主力商品はスマホホルダーの他にドライブレコーダーも展開しており、精力的な商品展開が伺える。

しかし、中小企業なだけあって商品説明に「■qi非対応機種:SONY(Xperia、AQUOS)」なんてことが平気で買いてあることが消費者を不安にさせていることに気づいて欲しい。

(追記)
後日、Kaedearから上記の内容に問い合わせがあり、商品説明が修正されていることを確認。レスポンスの良さは素直に評価。今後の展開に期待したい。

さらにこんな記事を書いた矢先、バージョンアップ版が発売されたらしい。いずれレビューしたいと思う。

ワイヤレス充電はQi規格

ちなみに "Qi" は中国語で "気" を意味するらしい。

スマホに挿すUSBケーブルの規格がiPhoneとAndroidのスマホでそれぞれ同じようにワイヤレス充電にも規格があり、それが Qi(チー)規格である。

そして素晴らしいことに、このQiはiPhone、Android共通で使える規格なのでAndroidだから使えない〜。ということも起きない。iPhoneは早くLightningを廃止して欲しい。

15Wまでの急速充電に対応

何を以って急速と名乗るかは疑問ではあるが、WikipediaによればQi規格自体の上限が15Wまでとのことなのでここで急速と謳っても怒られないだろう。

しかしどのスマホでも15Wの急速充電の恩恵を受けられるということでもなく、スマホ側のスペックに左右される。

気になる人は自分のスマホのワイヤレス充電速度をチェックしよう。

ちなみにiPhoneの充電速度は7.5Wないし5Wなのだが、俺のiPhone8で検証したところ、音楽再生しつつGoogleMapを使った状態でも、マイナス充電にはならなかったので特に気にする必要はない。

USBケーブルがこの世から消える

ワイヤレス充電なんだからケーブルが要らなくなるだけでしょ?って思った人は甘い。

ケーブルが消えることで得られるメリットは様々。そしてケーブルの存在自体が負っている業の深さが伺える。

  • ケーブルの抜き挿しの手間が無くなる
  • ケーブルの断線等の故障リスクが無くなる
  • ケーブルの盗難リスクが無くなる
  • ケーブルを持ち歩く必要が無くなる
  • ケーブルの購入コストが無くなる
  • 雨によるスマホへの浸水リスクが無くなる

ケーブルの抜き挿しの手間が無くなる

これは言うまでも無く。しかしこれに尽きる。このケーブルの抜き挿しにはケーブルをパンツやジャケットのポケットから取り出す(仕舞う)作業も含まれてるのが意外と盲点。

ライダーはグローブが標準装備。ポケットからケーブルを取り出すのを忘れてグローブを着けてしまったら最期。これは誰しも経験しているはず。

ケーブルの断線等の故障リスクが無くなる

ケーブルはいずれ断線する宿命。だから高いケーブルを買うだけ無駄なんだけど、100均のケーブルは耐久性が皆無。というか買った時から壊れてるなんて日常茶飯事。

出先で壊れるのを恐れてストックを持ち歩くということも無くなった。

ケーブルの盗難リスクが無くなる

ケーブルはいちいち抜かない派の人もいるだろうが、それは盗難のリスクを背負うこととトレードオフということを忘れてはいけない。

正直これはそこまでリスクは高くない気がするけどメリットの水増し。

ケーブルを持ち歩く必要が無くなる

俺は軽いツーリングなら手ぶらで行きたいのだが、ケーブルのせいで荷物が嵩張るのがストレス。冬場ならポケットの一つや二つは空いてるので気にならないが、夏は自然と薄着になるのでケーブル如きに渡すスペースは無い。

ケーブルの購入コストが無くなる

当然ワイヤレスだからケーブルを買う必要がない。さらにケーブルが壊れても買い直す必要もないのでランニングコストも削減される。

雨によるスマホの水没リスクが下がる

意外と知らないかもしれないが、防水機能付きのスマホでも充電中に通電箇所を濡らすと割とすぐに壊れる。スマホの方が。

正確にはUSB差し込み口に浸水してしまって、充電が出来なくなってしまう。そういう時はスマホをしっかり乾燥させてやれば直るのだが、出先で雨が降っているというシチュエーションでは中々難しい。

最悪、直らないということを考えた場合、修理に出すなら数千円では効かないので、このリスクを抑えられるメリットは大きい。

USBポートを搭載

実はスマホホルダー本体にもUSBポートが搭載されていてUSBケーブルでの運用も可能。

これは地味に素晴らしいポイント。これによりワイヤレス充電に対応してないスマホに対してもスマホホルダー+充電ポートの役割をこなす。

さらに近年需要が増えているGoProに対しても、充電しながら使いたいというニーズに答えている。これからバイクを買おうとしてる人やUSBポートの取り付けを考えてる人は、この製品を選ばない理由は無い。

ただ、この商品は多分バイク屋に置いていないはずなので事前に購入しておくのがベター。

なぜ置かないのか尋ねたら「メジャー企業(デイトナとかキジマ)が出していない」とのこと。なるほどバイクパーツの価格が下がらない訳だ。

ワンタッチ式取り付け/取り外し機構

これはワイヤレス充電に関係ないのだが、この製品の売りでもあるので紹介する。

スマホをホルダーに添えたときに、設置部分に配置されたボタンが押されることで四隅のホールドがガッ!っと固定してくれるギミック。初めて使ったときは簡単過ぎて感動した。今はもう慣れた。

そしてここに唯一の弱点がある。欠点じゃなくて弱点と言った理由は、対策すれば消せるレベルの問題なので安心して欲しい。

症状としては、ケースを着けていないスマホの場合、もしくはバンパータイプのケースを着けている場合、背面のカメラの出っ張りが干渉してボタンが押せないという問題だ。

この場合は革のようなある程度厚みのあってしなやかな素材を貼り付けることで解消する。厚みはカメラ部分の飛び出し幅と同じぐらいにしておくと装着したときの安定感が増す。

導入コストは¥8000

導入コストは約¥8000ほど。内訳は本体¥3800とバイク屋に取り付けを依頼した場合の¥4500となる。

なお、この値段は俺の行きつけのバイク屋で掛かった費用なので目安として捉えてもらえばOK。

¥8000は安くない。しかし前述にもあるようにコスト面で言えばUSBケーブルやUSBポートが不要になることを考えれば検討する価値はあるはず。

製品として文句なしの完成度

始めにも言ったように、ただただ布教する記事になった。製品としてもほぼ完成してるし、値段も十分低価格なのでこれ以上望むことはない。

しかしその先を考えるなら、皆がこのような中小企業の商品を積極的に買うことで、バイク用品業界での価格競争が活発になり、ひいては業界全体の低価格化が起きることを望む。という強引な締めで販促してこの記事を終わらせる。

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